バンド編成ラップのかっこよさに気づいてない人ー!
ロック出身、バンド出身の人でも好きになるラッパー、ここにいます。
最近良いバンド見つからないな、って人にこそ読んで欲しい。
Anderson .Paak & The Free Nationals
見た目いかつすぎるけど怖くないよ。おしゃれだよ。ドラム上手いよ。
声のワイルドさの割りにドラムとラップが手堅くてギャップにやられる・・・
超苦労人だけど、だからこそ、
輝く白い歯、眩しい笑顔。 ブルージーな声。
簡単に紹介すると
フロムLA。韓国とのハーフ。ファミリーネームのPaakは朴ってことです。
勤めていたマリファナ農園から突然解雇を言い渡されて妻子持ちのホームレスに転落(この一文だけでパンチ力高い)、LAのミュージシャンに拾ってもらいそこから徐々に名前を売っていくが......
彼は一体どうなるのか!?
(閑話休題で曲の紹介を)
一番好きな曲が#2 Heart Don't Stand Chanceで
大きい音もいいけど、この編成の方が100倍セクシーに響きますね。
イントロ後にずらしの効いたリズムになっていくところ、最高なので絶対見てほしい...!
See, I be catchin' you starin', be careful
The idle mind is a dangerous place to be left in
But keep your eyes on me
Yeah, your heart don't stand a chance
(まとめると、もう君は俺から目を離せない、みたいな意味)
一回止めてからこのリリックでのキメ...!!痺れる...
ラップなのか歌ってるのか
滑らかに言葉とメロディが繰り出されてくる感じ。間が複雑で読めないのも楽しい。このクセの強さは他のどのラッパーも持っていないもので、声の独特さも相まって100% Anderson .Paakって感じです。
(同郷のKendrick Lamerにお前はやべぇと言わしめた)
見る度にやにやしちゃうんだなーこれは
#3 Put Me Thru前に
「これお前の元カノの曲だよな?」
っていうギターいじりをしてる雰囲気が非常に微笑ましい。
#4 Suedeは彼が売れるきっかけになった曲で、あんまりバンド編成でやってない貴重な演奏。
ラップって音源で合いの手的な声を重ねたり
人の声が横から入ってきたり
ハッ!とかイェア!フゥー!とか多いんですけど
リンクの数秒後で観客がその合いの手をやってくれてる(True StoryとYes Lawd!を小声で言ってる)のを聞いて
Anderson .Paakがにやけるところ...
本当に素敵だ~~~
そこから演奏止めさせて(黒人がHold onとかStopとかいってバンドでよくやる)
きれきれのラップかましてくるというね。かっこよすぎる。
ライブ中に指示出して、予定調和じゃないキメを作っていくのはバンドでラップをやる醍醐味なのかも、と思ったり。
最後に、彼の経歴に話を戻すと...
このSuedeという曲が話題になり、LAのダウンタウン松本ことDr.Dreのチームに呼び出される。
Dr.Dreはスタジオに呼んどいて即刻帰らせたりもするほど超大御所らしいんだけど、即興のラップで彼の心を掴み『お前が音楽の未来だ』的な事を言われる。そして、現在の大ブレイク。アメリカンドリーム。
ありがとうAnderson .Paak!
ありがとう呼んでくれた人!